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Review of CDs
Alright, Still/Lily Allen
もう、よく分からないですね。何なんですか、これは。
ロック? ラップ? ポップ? それとも、それ以外の何か?
でもそれらを全て飲みこんで、きらきらと輝くきれいなチリを
吐き出したんですね。彼女は。
Let Live & Let Ghosts/Jukebox The Ghost
これを聴くと、曲って簡単に作れるんじゃないかなって思って
しまいますね。
ドラムにピアノを重ねて歌声を乗せるっていう、ただそれだけ。
でも違うんですね、きっと。そこに少しの奇跡がスパイスされ
ないと、こんなアルバムはできないんですね。
それにしても、Let Ghostって...ねえ。
Born In The U.K./Badly Drawn Boy
このメロディメーカーは凄いですね。
この人の感性に乗せられて、威風堂々と重なったメロディには
涙すら流れそうになりますよ。
About A BoyもOne Plus One is Oneも良いけど、これも良い!
Antics/Interpol
アンティークス。このアルバムははまりましたね。
何が良いんだろう? 太い声の上に広がるメロディか?
うん、よく分からない。
ファーストでなく、サードでもなく、このセカンド。
何でこんなにはまるんだろう?
The Randy Newman songbook vol.1/Randy Newman
たまには良いですね、ピアノの弾き語りも。しっとり。
セイラウェイ〜♪
(Vol.2はいつ出るんだ?)
Blood and Chocolate/Elvis Costello & The Attractions
この人は、もう膨大な量のアルバムを排出している、いわば巨
匠ですね。
作家で言えば、スティーブン・キングというところでしょうか。
どのアルバムも好きなのですけど、あえて選ぶとしたらこの
『Blood and Chocolate』ですね。
コステロ風味が全開で、最高なんです。
Ladies Of The Canyon/Joni Mitchell
僕は60年代後半から70年代にかけての、ヒッピー文化の雰囲気
がとても好きなので、その時代の音楽をよく聴くんですよね。
その中で一番良く聞くのがジョニ・ミッチェルでしょうか。
何か聴いていると、その時代に生まれても良かったんじゃない
かとすら、思えてくるんです。
Writer/Carole King
これはキャロル・キングが他の人に提供した曲の、セルフカバ
ーアルバムです。
でもこれが、すごく良いんですよね。
他の人のために作ったからでしょうか?
うん、良い。下手すると『つづれ織り』よりも...?
The Unauthorized Biography Of Reinhold Messner/Ben Folds Five
Ben Folds Fiveの中で一番好きなアルバムです。
彼らはピアノをかき鳴らして、ドラムを叩いて、とてもきれい
で面白いメロディを奏でるんです。
まったく、留守番TELの音声だって音楽にしてしまうんだから。
Nashville Skyline/Bob Dylan
いつも苛ついた顔をしていたこの人が、この時ばかりは晴れや
かな表情をしている。
このことだけでもね、聞く価値があるんじゃないかなって。
Promenade/The Divine Comedy
ニール・ハノンという人は、シニカルで文学好きなイギリス紳
士なんです。
オーケストラとコラボしたメロディに、ちょっとしたシュール
を含みつつ。
このアルバムの3曲目なんて、作家とその口癖をひたすら並べ
ているだけっていうね。
僕はこの人の世界が大好きなんです。
High Times: Singles 1992-2006/Jamiroquai
基本、ベストアルバムは買わないのだけど、ジャケットがとて
もきれいで買ってしまったのです。
でも、内容もとても良いですね。
ファンキーで、それでいて流れるようで。
うん、やられた。
#1/Simple Kid
彼はヨレヨレの変てこなメロディを奏でます。とても好きです。
究極のシンプルを目指しているようで、ファーストアルバムの
タイトルはなんと『1』。
そしてセカンドは『2』っていうね。(ウケる)
Chaos And Creation In The Backyard/Paul McCartney
今60才ですか? 70才ですか?
ここへきて、彼はものすごいアルバムを世に送り出しました。
WingsのCDも含めて、僕は彼の中でこれが一番好きなアルバム
です。(さすがですね。感性の衰えを知らない)
Ta-Dah!/Scissor Sisters
一時期完全にはまってしまい、通勤の車の中で毎日聴いていま
した。
車を見るとメロディが出てくるようになるくらい、ずっとです。
シザーシスターズの曲は、聴いていると本当に楽しくなってき
ますね。
そしてこの”Ta-Dah!"。
ファーストも良かったですけど、完璧にそれ以上ですよ。
クララも立ち上がるんじゃないですか?
Enter The Vaselines/The Vaselines
ユージン・ケリー率いるスコットランドのバンドです。
だらだらとしていて少し排他的だけど、でもそれが良いですね。
ターン、ターン、ターンナラウンド♪
Oracular Spectacular/MGMT
このCDを初めて聞いたとき、新しい時代が来たんだなと思いま
した。
アークティックモンキーズも、ストロークスも、ミューズも、
フランツフェルディナンドも良いけど、それらをまとめて飲み
込んで、お腹の中でかき回して吐き出したような音楽です。
しかもそれでいて凄まじいセンス良さっていう。
言ってみれば、ニューヨークの現代アートをそのまま音にした
ようなアルバムです。
The Resistance/muse
変わらないのが良い、というアーティストも居るのですね。
僕は時々、無性にミューズの曲が聴きたくなります。
そのときに、その”音”があると安心するのです。
レディオヘッドもそうだけど、何だか不思議ですね。
ずっと変わらず、しかしどんどん洗練されてゆく音っていう。
The Boy Who Knew Too Much/MIKA
もう、最高ですね。
シザーシスターズとか好きな人なら、きっと気に入ると思いま
すよ。(ダンスしたくなる♪)
Brand New Eyes/Paramore
今CDショップに行くと、至るところにこの蝶のジャケットが飛
んでいると思います。
それもそのはずで、このパラモアのニューアルバムはとても良
いですね。激しい中にも心地よいメロディが乗っていて。
しかも、彼らまだ20歳そこそこっていうんだから。デビュー
したとき、ザックは15才って!?
15才のとき、僕は一体何をしていたんだ?
パラッパッパッパッパッパッパー♪
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band/The Beatles
これは宇宙初のコンセプトアルバムです。(ペットサウンズの
が先か? 分からないけども)
サージェントペパーズロンリーハーツクラブズバンドという設
定で、まずお客さんのざわめきがあって、オープニングがあっ
て、色んな人たちが出て来て、
(ミスター・カイトとか、ラヴリー・リタとか)
エンディングがあって、アンコールまであるっていう。
本当、面白いですね。これで Lucy In The Sky With Diamonds
まで入ってるっていうんだから。
Synkronized/Jamiroquai
このアルバムの最後の方に、King For A Dayという曲があって、
それは多分、自分の中で一番好きな曲です。
うん。短調な感じで、とても良いね。
Bird and Diz/Charlie Parker
これは僕が初めて買ったジャズのCDです。
その時は分からなかったのですが、そこにはそうそうたるメン
バーが集っていたのです。(チャーリー・パーカーを筆頭に)
それぞれがぶつかり合っているにも拘らず、奇跡的に最高の音
楽を奏でているっていうね。
言ってみれば、オシムの理論を全否定したアルバムなのです。
Look Into The Eyeball/David Byrne
デイヴィッド・バーンって人については、元トーキングヘッド
の人だということ以外は全く知りません。
にもかかわらず、人に
「もし無人島にCDを一枚持っていくとしたら?」
と訊かれたら、僕は間違いなくこのCDを持って行くと答えます。
何でしょうか、この不思議な感覚は。
どういう原理で創られたか解りませんが、このCDは何度聴いて
も初めて聴いたかのような感覚に陥りさせてくれるのです。
不思議なアルバムですね。
Twilight Of The Innocents /Ash
このアルバムはあまり売れなかったみたいだけど、僕はとても
好きで、目覚ましにも使っているくらいです。
セルフプロデュースということで、彼らは好き勝手に、構成な
んて関係なくメチャクチャやっています。
なんていうか、とても清々しいですね。
Free All Angels/Ash
僕はASHの音楽の中でFree All Angelsが一番好きです。
甘いメロディの中にも、時々ピリリと香ばしいシナモンのよう
な風味がコーティングされていて、(分かる?)
大好きな本のページが少なくなっていくのを惜しむような、切
ないあと味があります。☀
ブリットポップが廃れただなんて、一体誰が言ったんだ?
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